「ドイツ人と結婚したいけど、手続きって何からすればいいの?」——私もそう思いながらネットで調べましたが、情報がバラバラでなかなかすっきりした答えが見つかりませんでした。
この記事では、私が実際に経験した日独国際結婚の手続きを、時系列で全部まとめています。アポスティーユ、認定翻訳、Standesamt、氏の変更届まで、「これを読めばだいたいわかる」という内容を目指しました。
費用や失敗談も正直に書いています。これから手続きを考えている方の参考になれば嬉しいです。
そもそもの馴れ初めについては、4年間の遠距離恋愛を経て結婚した体験談をこちらにまとめています。

手続き全体のタイムライン

まず全体の流れをざっくり把握しておきましょう。私たちのケースでは、手続き開始から完了まで約3ヶ月でした。
| 2月〜3月 | 彼の婚姻器具証明書を取り寄せるために、私の戸籍謄本の取得・アポスティーユ・認定翻訳・ドイツへ郵送 |
| 4月初め | パートナーの婚姻要件具備証明書・出生証明書が揃う |
| 4月 | 日本の地元の役所に必要書類・アポスティーユの要否を確認 |
| 5月 | 二人で日本に渡航・婚姻届提出・氏の変更届提出 |
| 5月〜6月 | 新しい戸籍謄本の取得・アポスティーユ・公認翻訳・ドイツへ郵送 |
| 6月〜7月 | 日本領事館にて、パスポートの名前変更。 Standesamt→手続き完了 |
①最初に必要だったのは「私の戸籍謄本」

手続きの出発点として意外と知られていないのが、パートナー(ドイツ人)の婚姻要件具備証明書を取得するために、日本人側の戸籍謄本が必要だということ。「まず何が必要?」と調べ始めた段階では知らなかったので、少し驚きました。
私はドイツ在住のため、日本にいる親に連絡して動いてもらいました。流れはこうです。
親に頼んでからドイツに届くまで、約1ヶ月かかりました。郵便の往復、役所の処理、翻訳の時間…とにかく時間がかかるので、思い立ったら即動くのが鉄則です。
認定翻訳はツッキー翻訳事務所にお願いしました。テンポよく進めていただけてとても助かりました。同様の手続きで翻訳が必要な方におすすめです。
失敗談:家族全員分の翻訳を頼んでしまった
ここで正直な失敗談を。戸籍謄本の翻訳を家族全員分お願いしてしまったのですが、おそらく本人分だけで十分だったかもしれません。
私の場合は1,117字で約28,000円でしたが、必要な範囲だけに絞っていればもう少し節約できたかもしれません。翻訳を依頼する前に、必要な範囲を担当機関に確認しておくことをおすすめします。
②日本の役所への事前確認(アポスティーユは必要?)

4月初めにはパートナーの婚姻要件具備証明書と出生証明書が揃いました。これらに関しては、一切関わっていないので全く分かりません。笑
次は5月の婚姻届提出に向けて準備を進めます。
ここで気になったのが、ドイツで発行された書類に、日本提出用のアポスティーユが必要かどうかという点です。提出予定の役所に問い合わせたところ、まず必要書類を教えてもらいました。
外国籍の方との婚姻に必要な書類は以下のとおりでした。
翻訳については、自己翻訳でOKとのことでした。翻訳日と翻訳者の署名があれば問題ありませんでした。
アポスティーユについては「書式による」と曖昧な回答だったため、諦めずに提出予定の書類をメールに添付して確認してもらいました。その結果、アポスティーユは不要との回答を得ました。
役所への問い合わせは、書類を添付してメールで確認してもらうのがおすすめです。「書式による」という曖昧な答えでも、書類を見せることで明確な回答が得られます。
ドイツ在住の方は、婚姻届を提出する予定の役所に事前に問い合わせることをおすすめします。翻訳は自己翻訳でいいか、必要な書類は何か、書類をメールで事前確認してもらえるかなど、気になることは遠慮なく聞いてみましょう。
③二人で日本へ渡航、婚姻届を提出

5月、パートナーと二人で日本に渡航し、婚姻届を提出しました。
婚姻届はネットでデザインを選んでコンビニ印刷
婚姻届はわざわざ役所でもらわなくてもOKです。ネットで好きなデザインの婚姻届をダウンロードして、コンビニで印刷できます。
公式フォーマットでなくても受理されます。せっかくなのでお気に入りのデザインを選んで、二人でそれぞれ記入しました。
役所での受理は当日、スムーズに完了しました。
婚姻受理証明書は2枚もらっておくのがおすすめです。1枚はドイツ側提出用、もう1枚は予備として手元に残しておくと安心です。
④氏の変更届も忘れずに

国際結婚では、婚姻届を出しただけでは苗字は自動的に変わりません。日本人同士の結婚と違い、外国人との婚姻では別途「外国人と婚姻した者の氏の変更届」を提出する必要があります。
私はパートナーの苗字に変えることにしたので、婚姻届と同じ日に役所でこの変更届も記入・提出しました。同日に手続きできるので、忘れずセットで済ませましょう。
苗字を変えたい場合、婚姻届の提出から6ヶ月以内に申請する必要があります。当日一緒に手続きするのが一番スムーズです。
⑤新しい戸籍謄本の取得とドイツへの郵送

婚姻届提出後、新しい戸籍への反映には数週間かかります。すでにドイツに帰国していたため、親に役所へ行ってもらい、新しい戸籍謄本を取得してもらいました。
取得した戸籍謄本と婚姻受理証明書は、アポスティーユを取得後、ツッキー翻訳事務所で公認翻訳してもらい、ドイツへ郵送。「また郵送か」と少し手間に感じましたが、手順通りに進めるだけなので難しくはありませんでした。
翻訳料は、送料別で20,000円となりました。
⑥ドイツ側への届出(Standesamt+在ドイツ日本領事館)

日本からの書類が揃ったら、いよいよドイツ側での手続きです。
- 在ドイツ日本領事館にて、新しい苗字でパスポートを新規作成。
- パスポート取得後、Standesamt(ドイツの戸籍登記所)に書類を提出し、ドイツ国内での婚姻登録が完了。
どちらも問題なく受理され、これで日独両国での婚姻手続きが完了しました。
Standesamt(ドイツの戸籍登記所)に提出した書類
市の役所では、以下の書類が必要でした。
- 日本の婚姻届受理証明書(原本・アポスティーユ付き・ドイツ語翻訳付き)
- 出生証明書(戸籍謄本)(原本・アポスティーユ付き・ドイツ語翻訳付き)
- 夫の出生証明書(※出身の役所の場合は不要)
- 二人それぞれの身分証明書(IDカードまたはパスポート)←両方持っていきました。
- 過去に婚姻歴がある場合は、婚姻・離婚に関する証明書類
市によって必要書類が異なる場合があるので、事前に確認することをおすすめします。
費用について

日本側の手続きにかかった費用は合計5万円以上でした。内訳の大部分を占めるのは認定翻訳代です。
私は家族全員分の翻訳を依頼してしまいましたが、本人分だけで足りた可能性があります。翻訳を発注する前に、必要な書類の範囲を確認することで費用を抑えられるかもしれません。
アポスティーユの申請自体は外務省への申請であれば無料です。かかるのは郵送費と書類取得費用のみです。
書類準備
| 手続き | 内訳 | 金額 |
|---|---|---|
| ①アポスティーユ申請(戸籍謄本) | 申請料 | 無料 |
| レターパックライト×2枚 | 860円 | |
| ②戸籍謄本の公認定翻訳 | 翻訳料 | 約28,000円 |
| レターパックライト×2枚 | 860円 | |
| 小計 | 約29,720円 |
婚姻届提出後
| 手続き | 内訳 | 金額 |
|---|---|---|
| ③アポスティーユ申請 (新戸籍謄本・婚姻受理証明書) | 申請料 | 無料 |
| レターパックライト×2枚 | 860円 | |
| ④新しい戸籍謄本+婚姻受理証明書の公認翻訳 | 翻訳料 | 20,000円 |
| レターパックライト×2枚 | 860円 | |
| 小計 | 約21,720円 |
※戸籍謄本取得費用(450円×枚数)は含んでいないため、実際には最低でも約52,000円はかかります。ドイツ側の手続き費用は含みません。
よくある疑問(FAQ)

- アポスティーユは絶対に必要ですか?
-
書類の種類と提出先によります。ドイツで発行された書類を日本に提出する際はアポスティーユ不要でした。一方、日本で発行した書類をドイツに提出する際は必要でした。
「書類による」と曖昧な回答をもらうこともありますが、実際の書類をメールで添付して確認してもらうと明確な答えが得られます。事前に役所に書類を見せて確認するのが確実です。
- 翻訳は自己翻訳でもいいですか?
-
提出先によって異なります。日本の地元の役所に提出する書類は、翻訳日と翻訳者の署名があれば自己翻訳でOKでした。
一方、ドイツ側(Standesamtなど)に提出する書類は公認(認定)翻訳が必要です。翻訳を依頼する前に、提出予定の役所に必ず確認しましょう。
- パートナー(ドイツ人)も日本に来る必要がありますか?
-
必ずしも来日が必要なわけではありません。日本での婚姻届提出は、外国人パートナーが来日しなくても手続き可能な場合があります。
ただし役所によって対応が異なるため、事前に提出予定の役所に確認することをおすすめします。私たちは二人で渡航しましたが、一人での手続きが認められるケースもあります。
- 結婚したら苗字は自動的に変わりますか?
-
変わりません。国際結婚の場合、日本人同士の結婚とは異なり、婚姻届を出しただけでは苗字は変更されません。パートナーの苗字に変えたい場合は、「外国人と婚姻した者の氏の変更届」を別途提出する必要があります。
婚姻届と同日に手続きできるので、忘れずセットで済ませましょう。なお、婚姻届提出から6ヶ月以内に申請する必要があります。
- 手続き全体でどのくらいの期間がかかりますか?
-
私のケースでは、手続き開始から完了まで約3ヶ月かかりました。郵便の往復、役所の処理期間、翻訳の時間など、それぞれのステップに時間がかかります。
特に日本とドイツ間の郵送は予想以上に時間がかかるため、余裕を持って早めに動き始めることを強くおすすめします。
- 手続きにかかる費用はどのくらいですか?
-
日本側の手続きだけで最低でも約52,000円弱はかかりました。費用の大部分を占めるのは認定翻訳代です。私は戸籍謄本を家族全員分翻訳してしまいましたが、本人分だけで足りた可能性があります。翻訳を発注する前に必要な範囲を確認することで、費用を抑えられるかもしれません。アポスティーユの申請自体は外務省への申請であれば無料ですが、郵送費や書類取得費用は別途かかります。
- 認定翻訳はどこに依頼すればいいですか?
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私はツッキー翻訳事務所に依頼しました。国際結婚の手続きに慣れており、テンポよく進めていただけてとても助かりました。翻訳料は文字数と認証代で決まります。依頼前に必要な書類の範囲を確認し、翻訳が必要な部分を絞ってから発注すると費用を抑えられます。
- 婚姻受理証明書は何枚もらえばいいですか?
-
最低2枚もらっておくことをおすすめします。1枚はドイツ側の提出用、もう1枚は予備として手元に残しておくと安心です。再発行には手間がかかるため、役所で受け取る際にまとめて複数枚取得しておくとスムーズです。
まとめ

日独国際結婚の手続きを一言で表すなら、「大変というより、書類集めが地味に面倒くさい」です。一つひとつのステップは難しくなく、順番通りに進めれば3ヶ月以内に完了できました。
最後に、これから手続きを始める方へ伝えたいポイントをまとめます。
まず意外と知られていないのが、最初に必要なのは「あなた自身の戸籍謄本」だということ。パートナーの婚姻要件具備証明書を取得するために必要です。
アポスティーユが必要かどうかは書類によって異なります。実際の書類を見せて事前に役所に確認するのが一番確実です。
翻訳は日本側への提出なら自己翻訳OK、ドイツ側は公認翻訳が必要です。発注前に必要な範囲を確認することで、費用を節約できるかもです。
婚姻届を提出する際は、婚姻受理証明書を2枚もらっておくこと。苗字を変えたい場合は氏の変更届も同日に忘れずに。
そして何より、親への協力依頼は早めに。郵便の往復だけで思った以上に時間がかかります。思い立ったら即動くのが鉄則です。
これから手続きを始める方の参考になれば嬉しいです。


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